カスケード

ニューヨークはもう大分秋も深まり、紅葉した葉っぱも散り始め肌寒い日々ですが美しい季節です。さて6曲目は、これまた久里子による作曲のカスケード(Cascade)。Cascadeとは小さい階段のように段々になっている滝のことです。

この曲のタイトルにもちょっと昨日のブログに書いた黄色い蝶的なエピソードがあります。この曲ができて録音もして、タイトルを決めなきゃと久里子が頭の中で「何か良いタイトル無いかな〜?」とつぶやいたところ、

ブーン!

Cascadeという文字がでかでかとついたトラックが窓の外を通り、これだ!と閃きタイトルになったそうです。多分洗剤の広告がついたトラックかな?お告げは色々な形で日々現れますね。

エレキベースを真剣に弾く久里子さん

ところで、この曲は久里子がエレキベースを練習してて浮かんだ曲で、この曲だけギターをオーバーダブしてます。過去の2作品はオバーダブは全くしてなかったのには一つ理由がありました。

僕の一番大好きで本当によく聴いたギターとベースのデュオアルバムは
チャーリー・ヘイデン&パット・メセニーのBeyond The Missouri Sky
です。このアルバムを初めて聴いたときのはよく覚えていて、確か19歳の時季節は春の夕方頃、ひとりで家のステレオの前で正座して初めて聴いて感動して特に6曲めに入ってる「The Moon Is A Harsh Mistress」では心が揺さぶられて涙が出ました。その後、こんな自分が感動できるような音楽を自分でもできるようになりたいなと思ったものです。

ベースとギターだけでこんな感動的な音楽が作れるなんてすごいな、と思って聴いていた本当に大好きなアルバムですが、一つだけガッカリしたというか、当時ちょっと残念に思ったことがありました。

ギターという楽器でジャズを演奏するのはなかなか当時の初心者の僕にはとても難しく、特にベースとのデュオやギタートリオ(ギター、ベース、ドラム)などピアノがいない環境での演奏は相当なチャレンジでした。ギターが、コードからメロディーまで全体のサウンドを作らないと音楽にならないし、ピアノという一台でサウンドを埋めることのできる楽器に比べてあまりのスカスカな感じと自分のショボさに愕然としたものです。そんなこともあり、ピアノが入っていない編成でしかも本当に心からいいなと思える参考にできる音源を探していたので、とても楽しみにこのアルバムを聴いていたわけです。そして本当に心から感動して、これだ!とおもいました。が、よく聴いてみると、伴奏のギター、ストリングス、パーカッションなどを結構オーバーダブされていたのでした。うーん、やはり一流のパット・メセニーでもオーバーダブしないとこんな感じは作れないのか〜とちょっとギターという楽器の限界を見てしまった氣がしてガッカリしてしまったというわけです。

ということもあり、それ以降なんとかオーバーダブしなくても、十分で感動できる音楽をできないかな?という思いはいつもあり、久里子との最初の2枚のアルバムではそこに挑戦してみたわけです。

でも今は、そんな氣張らずに自由にやるのが一番かなと思ってもいて、良いものは経緯に関係なく良いのですものね。そんなわけで今回のアルバムはそのオーバーダブなしの縛りはやめました。でも今でもそのギター1本でどれだけ豊かな音楽ができるかということもより追求していきたく、それもあってクラシックギターに勤しんでいるのもあります。最近はテクノロジーも進化してルーパーとかで多重録音しながら演奏する方もたくさんいてそれはそれで素晴らしいものも多いですが、クラシックギターの電気は一切使わずアコースティックな音だけで勝負してギミックは何もない世界には憧れます。

そう、思い出しましたが、正座して聴いたといばニューヨークでの兄のような存在の素晴らしいピアニストの百々徹さんのファーストアルバム「DoDo」も正座して聴いて、衝撃の素晴らしさで最初から最後まで2回連続で聴いた思い出があります。オススメです。
最近正座して一枚アルバム通して聴くということもやってないので久々にやってみようかなと思いました。皆様もよかったらやってみてください。

読んでいただきありがとうございます。

また明日書きます!

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