ユナイト

このなんとなく閃いちゃったので始めたこの10日間のアルバムの曲紹介ブログシリーズも今日で最終回。なんか終わってしまうのがちょっと寂しいかも?と思っていただければ嬉しいです。

アルバム最後の曲は僕の書いた「ユナイト」。歌詞を書くのもこの曲が初めて、自分の歌を世間にお披露目するのも初めて。まだ聴いてない方はこちら↓

うちの長女に5年前に出会えた時から、それまでの自分の価値観がどんどん変化して、同時に音楽的にも自然と変化が現れて来ました。ニューヨークに住み始めて初期の頃はニューヨークでなんとか認められたいという感じで、エゴが強くて自分キャリアと音楽的な向上のことだけ考えてました。そして表面的には強がっていても内心、周りのミュージシャンと自分を比べて落ち込んだり、孤独感も感じていたように思います。

それが、結婚もして2人の子供の子育てをするという貴重な経験を通して、本当に愛おしくてしょうがない子供たちを通して、自分がいかに何時もたくさんの人の愛情を受けて生きて来たのかを日々氣付かされて自分の中の何かがガラリと変わってしまいました。もちろん子育てのこと、これからの生活のことで不安になることも日々あるのですが。

そんな自分を成長させてくれて導いてくれている先生のような子供たち、また自分の親への感謝の氣持ちが素直に出て来てできたのがこの歌です。正直に言って、自分の氣持ちを言葉にだしてしかも歌うというのは僕にとってはなんだかとても恥ずかしく、かなり勇氣がいることだったので、だからこそ今回チャレンジしてみて本当によかったと思っています。あと忘れちゃいけないのが、こんないつもの突然の思いつきの行動にも(文句言いつつも)最終的には付き合ってくれる久里子には本当に大感謝です。

家の娘は今幼稚園生ですが、学校には人種のるつぼのニューヨークらしく、本当にあらゆる人種、宗教を持つ家庭に育った子供たちが集まり一緒になって仲良く遊んでいます。もうそこに世界平和は実現されているわけです。そこで今大人たちができるのは、いかに余計な邪魔をせずに教育というある種の洗脳によって偏見を植えつけないかではないかと思ったりします。

毎日子供たちと向き合っていて、彼らの成熟ぶりに触れると、彼らはの世代は僕らの世代より40年分は確実に進化していて、彼らがの大人になる時代には世の中は今よりどんどんよくなっていると確信しています。その未来のためにも今できることは、僕が自分らしく、勇氣をだして、変化を恐れず、周りの人そして環境を大切に、助け合い、自由に、ハッピー、愛を持って生きていく、そしてそんな見本の姿を見せること。それが僕にできる一番の子供たちへの教育なのかとも思っています。子供は親がこうなってほしいようにはならず、親のようになると言いますしね。

色々書きましたが、この音楽を楽しんでいただけて、少しでも皆様の生活に潤いとなれば幸せです。

最後まで読んでいただきどうもありがとうございます!

そうそう、このブログシリーズに続き、今度は明日から久里子が10日に渡ってブログシリーズやってくれるかも?です(無茶振り)。どうでしょう、久里子さん?!
久里子のブログはこちら

Unite / 作詞・作曲 阿部大輔

おとうさんと
呼ぶ声振り返る
窓の奥を見れば
不安は消えて
笑顔が溢れ
一つになる

おかあさんと
泣き顔抱き寄せる
涙の後の頬
鼻水まみれで
笑いが溢れ
1つの君

おばあちゃんと
手を繋いで歩く
そのふるさとのこみち
私の心も子供に帰る
ひと時の夢

おじいちゃんと
呼ばれる、父親の
横顔見つめれば
そのやさしさが
身にしみて
ただありがとう

時が流れて
愛をつなげて
一つになる

時が流れて
愛をつなげて
一つになる

CDのご購入はこちらのサイトからぜひお願いします。ダウンロード配信(ハイレゾも含む)もありますよ。
Apple Music, Spotifyなどのストリーミング配信もしていますのでぜひ聴いてみてください。


では、また!

Dewa mata!というとても繊細なタイトルの付いたこの曲も、Go!と同じく僕がバークリーの学生時代に書いた古い曲。Go!の紹介の回でも書きましたバークリーでのシニアリサイタルの最後に演奏した曲です。ギリギリまでタイトルが決まってなくて、最後の曲だったので「では、また!」って適当にタイトルつけてそのまま現在に至ってます。

手書きの譜面

僕のバークリー時代の先生で、ウエイン・クランツという本当にオリジナリティー溢れる物凄いギタリストがいます。彼はほんの短い間しかバークリーで教えていなかったのですが、幸運にも1セメスター(半年ぐらい)の間彼のレッスンを取ることができました。実はこの「では、また!」はその時にやった曲を作ってくる宿題で作ったものです。

最初はギターパートだけできたので持っていって見せると、

「せっかくならベースラインも書くといいんじゃない?」

と、彼の作曲のやり方とか、ベースラインの書き方を色々見せてもらって目から鱗でした。というわけで、ウエインの影響を多大に受けています。でも、彼のような洗練された感じはなく、僕らしく間抜けに仕上がっているので、自分らしくて良しとします。ちなみに僕の書いた曲で「Ofro song」というのがあるのですがその曲のベースラインを書くときもこの時のウエインのレッスンで学んだやり方を使ってます。というかベースラインを書くときは彼から習ったことが常に頭に浮かびます。

バークリー卒業後はニューヨークのジャズの主流のよりトラディショナルなジャズ(スイングするやつ)をしっかりできるようになりたいという思いがあったので、この曲は当時の自分の行きたい方向性とは違ったので、そのシニアリサイタル以来10年以上演奏したことはなかったのですが、よく一緒にやっていたアンソニー・リーという本当に大好きなドラマー(でも突如連絡が取れなくなってしまって今は消息不明なのです、元氣にやってるといいのだけど)と一緒にやるようになった際、この曲は彼にぴったり合うなと思って、また演奏するようになりました。↓はそのアンソニーとの2014年演奏を見つけたのでよかったら聴いてみてください。

Dewa mata! / Daisuke Abe Trio – Live At Bar Next Door

話をウエインに戻しますが、彼は本当に素晴らしい先生で、何かボストンに住んでいる他のバークリーのギターの先生とは違ったニューヨークに住んで第一線でやっているミュージシャン独特のオーラが出ていました。バークリーでは本当に素晴らしい先生にたくさん習うことができましたが、多分一番影響を受けたのはウエインのレッスンでした(自分の演奏スタイルとは全然違うのですが)。ウエインが彼のスタイルに行き着くまでの歴史とか、色々と飾らずに素直に話してくれて勇氣をもらいました。彼は、本当に自分だけのスタイルを作りたかったので、自分のやりたいスタイル以外のスタイルで弾かなくてはいけないような仕事は全部断って、時には皿洗いの仕事をしながら自分のやりたい演奏だけして練習に勤しんだようです。

彼のレッスンで特にシビアだったのはタイムとリズムのことです。レッスン中に録音した演奏のプレイバックを聴きながら、ここの16音符がちょっと早いね、とか本当に細部まで僕の演奏をチェックしてくれて、彼もそういう風にシビアに自己の演奏と向き合って今の彼の演奏があるということを学べた素晴らしい体験でした。その後ニューヨークに移り住んで、一線でやっているミュージシャンは本当に細部までタイムにシビアで、今でもタイムのことは演奏時にとても氣をつけていることです。

こうやって、たまに過去を振り返るとアメリカに来たての初心に帰ることができるようでとても氣がひきしまります。明日はいよいよこのシリーズ最終回の10回目です。明日もお楽しみに。

では、また!

Dewa mata! ビデオシリーズバージョン

夜桜

夜桜というこの久里子の書いた曲を最初に聞いたのはその昔、まだ久里子と知り合ったばかりの頃の彼女のウェブサイトを見た時でした。ウェブサイトを開くとこの曲、夜桜が自動的にかかるようになっていて、可憐で美しい曲で、演奏はピアノとベースの息が本当にぴったりで何度も聴いてしまいました。そのバージョンは今はUoU(ユーオーユー)というバンドを共にやってる、ピアノの小森陽子さんと久里子とのデュオのバージョンで、今は売られていない2人の幻のアルバム「In the afternoon」に入っていたトラックでした。あまりにその2人のバージョンが素敵すぎて、最初はこの曲をギターでやるのはどうかな?という思いもあったのですが、なんとも和を感じるメロディーとナイロン弦のギターがなかなか良い感じに合ってこのギターバージョンも氣に入ってます。

小森陽子&津川久里子 In the Afternoon (ご要望が多ければ再販あるかも?)

そういえば先日、冒頭にも出てきたピアノの小森陽子さんと、久里子と3人で佐賀の浪漫座で演奏した際の演奏をYouTubeにアップしました。この佐賀でのライブでも今日ご紹介の夜桜も演奏したのでそのうちアップするかもしれません。乞うご期待。

UoUトリオ Live at 佐賀 浪漫座

夜桜になんかエピソードないかな?花見なんてほとんどしたことないしな〜。などと思いボーッと考えていると、ふと僕が子供のころの夏休みの思い出にたどり着きました。

僕の母は佐賀県の出身で、子供のころの夏休みはよく里帰りをしていました。飛行機で行くときもあれば、新幹線のときもありましたが、何度かは夜行寝台列車で行くこともありました。その電車の名前は「さくら」。夜中に走る「さくら」で夜桜ですね。子供心に電車の2段ベッドに寝るのは新鮮でドキドキしたのを覚えてますし。新幹線で当時片道8時間ぐらいはかかった子供にとってはとても長〜く感じられる九州への旅でしたが、寝台列車だと寝て起きたら着いてるのでとても楽で好きでした。寝台列車ってなんかロマンを感じますね。最近は乗ることもないですが、これを機にまた乗ってみたくなりました。

ところで、この曲も含めでアルバムの10曲中6曲で使用したギターは以前もこのブログでも紹介しましたが、去年から使用していてとても氣に入っている本郷道太さん作のクラシックギターです。本郷さんのギターのことは、友人で同じくニューヨーク在住の素晴らしいギタリスト、塚本浩哉さんが使用していたので知りました。彼の持っているナイロン弦とスティール弦の2本は本当に素晴らしい楽器で僕もいずれは作ってもらいたいなと思っていて、やっとそれが去年実現したわけです。ちなみに、デュオアルバムの1作目の「ピュア・ソングス」で使用したナイロン弦のギターは塚本さんにお借りして録音しました(自分ではナイロン弦のギターは持っていなかったので)。

本郷道太作 クラシックギター

本当に愛情を込めて丁寧に作られた楽器で一年ぐらい使用してだいぶ木も鳴るようになってきて、音色も落ち着いてきてさらに愛着が湧いています。最近家ではこのギターを弾いている時間が一番長いと思います。良い楽器を弾くと楽器が色々教えてくれることも多く、弾くのも楽で氣分も上がり練習も楽しくなり良いことだらけです。僕はギターを教えてもいるのですが、初心者の方とか子供があまり出来の良くない楽器で始めると弾くのがとても大変で変な癖もついてしまいがちなので、やはり初心者の段階からなるべく良い楽器を使うと良いなと思います。

毎回思いつきで書いていて話が色々飛びますが今日も読んでいただきありがとうございます。
このブログでの曲紹介シリーズも残りあと2曲。
また明日お会いしましょう!

夜桜(ビデオシリーズバージョン)

ゴー!

GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!G!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GOO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!GO!

とりあえずいっぱい並べて見ました。1箇所だけ間違いがありますが、絶対に探さないで下さい。

氣を取り直して、7曲目は「Go!」。僕がもう20年近く前にボストンでの学生時代に書いた曲です。学校のシニアリサイタルという卒業演奏会みなたいなのをやったのですが、その時にも演奏したし、僕のファーストアルバム、「On my way back home」でも録音したので今回の録音はセルフカバーとでもいうのでしょうか。この曲は基本5拍子なのでゴー!という素直なタイトルです。

↓は、この曲の初演の時、シニアリサイタルのポスター!
いやーこれはやばいですね〜。18年前!みんなシェーに付き合ってくれて本当に優しい!
ちなみに、この時のメンバーは今では皆、世界的に活躍している素晴らしいミュージシャンたちです。

シニアリサイタルの真面目なポスター

ボストンでの学生時代はミック・グッドリックというもう仙人のような素晴らしい先生に習っていたのですが、そのミックにもこの曲を見てもらってちょっと一緒に演奏したこともあります。その時にいただいた一言は、

「良い曲、でも長い。」(もちろん英語でしたが)

ミックはとても優しいのですが同時にとても厳しくもありストイックな先生で当時は滅多に褒められなかったので良い曲だと言われて素直に嬉しかったのを覚えてます。でも長いか〜、とちょっと氣にしつつも自分ではそれが好きだったので構成もそのままで今に至っています。良き思い出です。

そういえばこの曲が縁を繋いでくれて、アメリカ囲碁協会のレセプションでもこの曲を演奏の機会をいただいたこともありました。英語でも囲碁は「Go」ですので。主催者の方がたまたま僕のニューヨークでのライブを見てくださり、ウェブサイトを見て、Go!という曲を見つけてくださり、縁を感じて僕に連絡していただいたというわけです。 

もう一つ不思議な縁で、日本にはたくさんあるらしいゴーゴーカレーというカレー屋さんのチェーン店がニューヨークにも数件あるのですが、そこのカレー大食い選手権の前座でこの曲を演奏させていただいたこともあります。僕のトリオが演奏して、次にダンスのパフォーマンスがあり最後は大食いでシメ。物凄いイベントでした。もちろんこれもゴー繋がりですね。

思い返すと、本当に今まで多くの素晴らしい縁に恵まれてます。

縁あって今日読んでいただきありがとうございます!

冒頭で、絶対探さないでいったのに間違いを探していただいたあなた。世の中の間違いは見過ごせない、そんなあなたにはこれから素敵なことがどんどん起こるはずです。Let’s GOO!

ビデオシリーズでもやりました。

カスケード

ニューヨークはもう大分秋も深まり、紅葉した葉っぱも散り始め肌寒い日々ですが美しい季節です。さて6曲目は、これまた久里子による作曲のカスケード(Cascade)。Cascadeとは小さい階段のように段々になっている滝のことです。

この曲のタイトルにもちょっと昨日のブログに書いた黄色い蝶的なエピソードがあります。この曲ができて録音もして、タイトルを決めなきゃと久里子が頭の中で「何か良いタイトル無いかな〜?」とつぶやいたところ、

ブーン!

Cascadeという文字がでかでかとついたトラックが窓の外を通り、これだ!と閃きタイトルになったそうです。多分洗剤の広告がついたトラックかな?お告げは色々な形で日々現れますね。

エレキベースを真剣に弾く久里子さん

ところで、この曲は久里子がエレキベースを練習してて浮かんだ曲で、この曲だけギターをオーバーダブしてます。過去の2作品はオバーダブは全くしてなかったのには一つ理由がありました。

僕の一番大好きで本当によく聴いたギターとベースのデュオアルバムは
チャーリー・ヘイデン&パット・メセニーのBeyond The Missouri Sky
です。このアルバムを初めて聴いたときのはよく覚えていて、確か19歳の時季節は春の夕方頃、ひとりで家のステレオの前で正座して初めて聴いて感動して特に6曲めに入ってる「The Moon Is A Harsh Mistress」では心が揺さぶられて涙が出ました。その後、こんな自分が感動できるような音楽を自分でもできるようになりたいなと思ったものです。

ベースとギターだけでこんな感動的な音楽が作れるなんてすごいな、と思って聴いていた本当に大好きなアルバムですが、一つだけガッカリしたというか、当時ちょっと残念に思ったことがありました。

ギターという楽器でジャズを演奏するのはなかなか当時の初心者の僕にはとても難しく、特にベースとのデュオやギタートリオ(ギター、ベース、ドラム)などピアノがいない環境での演奏は相当なチャレンジでした。ギターが、コードからメロディーまで全体のサウンドを作らないと音楽にならないし、ピアノという一台でサウンドを埋めることのできる楽器に比べてあまりのスカスカな感じと自分のショボさに愕然としたものです。そんなこともあり、ピアノが入っていない編成でしかも本当に心からいいなと思える参考にできる音源を探していたので、とても楽しみにこのアルバムを聴いていたわけです。そして本当に心から感動して、これだ!とおもいました。が、よく聴いてみると、伴奏のギター、ストリングス、パーカッションなどを結構オーバーダブされていたのでした。うーん、やはり一流のパット・メセニーでもオーバーダブしないとこんな感じは作れないのか〜とちょっとギターという楽器の限界を見てしまった氣がしてガッカリしてしまったというわけです。

ということもあり、それ以降なんとかオーバーダブしなくても、十分で感動できる音楽をできないかな?という思いはいつもあり、久里子との最初の2枚のアルバムではそこに挑戦してみたわけです。

でも今は、そんな氣張らずに自由にやるのが一番かなと思ってもいて、良いものは経緯に関係なく良いのですものね。そんなわけで今回のアルバムはそのオーバーダブなしの縛りはやめました。でも今でもそのギター1本でどれだけ豊かな音楽ができるかということもより追求していきたく、それもあってクラシックギターに勤しんでいるのもあります。最近はテクノロジーも進化してルーパーとかで多重録音しながら演奏する方もたくさんいてそれはそれで素晴らしいものも多いですが、クラシックギターの電気は一切使わずアコースティックな音だけで勝負してギミックは何もない世界には憧れます。

そう、思い出しましたが、正座して聴いたといばニューヨークでの兄のような存在の素晴らしいピアニストの百々徹さんのファーストアルバム「DoDo」も正座して聴いて、衝撃の素晴らしさで最初から最後まで2回連続で聴いた思い出があります。オススメです。
最近正座して一枚アルバム通して聴くということもやってないので久々にやってみようかなと思いました。皆様もよかったらやってみてください。

読んでいただきありがとうございます。

また明日書きます!

パパ・フルムス

パパ・フルムス?なんじゃそりゃ?意味不明なタイトルの5曲目は久里子の作曲によるもの。

英語だとPapa Frumsこれでもよくわかりませんが、Frumsを逆から綴ればSmurf。あー、スマーフ!ということで種明かしをしてしまうとパパスマーフでした。あの全身青いやつです↓。日本じゃあまり知られて無いかな?

2011年ホリデーシーズンのニューヨークの地下鉄ブースにて

作曲者の久里子ですが、以前は結構なゲーム好きで、携帯のゲームにはまっていた時期があります(子育てが始まって以降そんな時間は無いようですが)。僕はゲームは全然やらないので詳しいことはわかりませんが、お店を作って広げたり、街を作ったりというような類のゲームが好きだったようです。そのゲームの1つにスマーフ・ビレッジというゲームがあり、結構一時期はハマってましたね。見せてもらったことはあるのですが、青い可愛いスマーフたちが、パパスマーフという白い髭を生やした長老的な存在(542歳らしい)の指示を受け、せっせと畑を耕したり、建物を作ったりして街を作り広げていくゲームです。この曲はそんなのどかなイメージがモチーフだそうです。

その中で、フォルクスワーゲン・ジェッタの法則というのがあります。簡単にいうと人は自分の期待や思い込みに沿ったものを見て自分の現実に引き寄せているいうことです。何か意識するとそればかりが目に付く(現実化される)ってことですね。

ところで最近読んで面白かった本の話をします。パム・グラウト(パパ・フルムスとなんか響きが似てますので思いつきました)の「こうして思考は現実になる」という本です。超簡単に説明すると、我々の思考が現実を作っていることを9つの実験を各自でして証明してみようという本です。かなりオススメです。

それを証明しようという実験がその本の中にあって、僕もやって見ました。48時間以内に「まっ黄色の車」や「黄色の蝶」を探すというもので意識したものが現実に現れるなら、本当に「まっ黄色の車」や「黄色の蝶」見つけることができるはずです。

この本のその実験の項を読んだのは、大河原将彦バンドというサックスの本間将人くんが誘ってくれたプロジェクトのツアー中で奈良の山の中のペンションに宿泊中。朝起きて本を読んで、へ〜と思い実験をやってみようと心で宣言しました。内心、黄色い蝶なんて30年ぐらい見てない氣がするし、山の中で車なんてほとんど走ってないしこりゃちょっと見つからないかな?なんて思ってました。

その後、実験のことはすっかり忘れてバンドのみんなと朝食をとり、もう1人のギタリスト、原ゆうまくんとちょっと近くを散策しようという流れになりました。外に出て美しい空気と景色を楽しみながら初対面のゆうまくんと話しながら歩き出して5分も経たないころ、ゆうまくんの一言!

あっ、黄色いちょうちょ!

うぉー!早速黄色い蝶 飛んでるではありませんか!

ひとりで興奮して、ゆうまくんにその実験のことを話しているとその間そこら中に黄色い蝶が飛びまくっています。いつも見る紋白蝶はどこ?というぐらい黄色い蝶しかいません。

そんな話もしつつ散策して、黄色い車は今夜演奏に京都に行ったときにでも見るのかな?と思いつつ、宿の方面に戻りながらふと振り返ると、、

黄色いバス

うぉぉ!!なんと宿の車庫に黄色いバスが、しかも真っ黄色!

いやー実験初めて1時間以内に両方とも見つけてしまい、ひとりで大興奮でした。皆さんもやってみてください。

そういえば、久里子のゲームを知る以前はスマーフの存在なんて全く知らなかったのに、その後はそこら中でスマーフを見るようになりましたね。上にあるような写真もとったし。思い出して、今またそれが腑に落ちました。

ビデオシリーズバージョン

脱線しましたが今日はこの辺で。

また明日!

おぼろづきよ

「おぼろづきよ」と一曲めにも入ってる「ふるさと」は共に作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一の作品とされています(おぼろづきよの方の作曲者は諸説あるそうですが)。元は文部省唱歌として作られて作者不詳戦後まで作者の名前は非公開だったようです。両曲共に歌詞もメロディーも本当に美しくて素敵な曲ですね。

懐かしの一品。名曲いっぱいです

実は「ふるさと」の方はよく知っていたのですが、「おぼろづきよ」は小さい頃に歌った記憶もなく、どこかで聴いたことあるかもな?ぐらいな感じで今年に入るまでほとんど知りませんでした。ある日、久里子がこの曲を歌っていて「この曲やってみようよ?」と言ったのがきっかけでビデオシリーズでやってみることにしました。アレンジは久里子によるもので、原曲の魅力を損なわず、ハーモニーがより豊かになって、久里子の声ともよくあってとても好きです。

この本には作曲者は書かれていない

僕はうちの母が音楽を聴くのが好きなもあり、家では何かしら音楽は流れていました(主に吉田拓郎、井上陽水、ボブ・ディラン、ジョン・デンバーみたいなフォークが多かった)。だんだん小学生3年から5年生ぐらいまではいわゆる今でいうJ-popをラジオのとかで(歌のベスト10とかTop40かのラジオ番組よくありましたよね、今はないのかなぁ?)で流行りを追いかけていました。それが6年生の時ビートルズに出会いそれ以降、だんだん洋楽しか聞かない少年になりました。やっぱ特にアメリカのなんとも乾いた音が好きになって、なんか湿っぽいような日本の曲はダサいと思ってきたわけです、ちょっと周りの子と違うことして、カッコつけたいというのもあったでしょうね。

そんなアメリカかぶれだった僕ですが、だんだん日本の外に出て日本の良さに氣付くことができ、特にうちの子供達は二人ともアメリカ生まれなので、やはり子育てをするようになって日本の美しい文化を良さを引き継いていって欲しいなと思うようになりました。うちの子たちも両親がレコーディングの為になんどもこの曲を弾いて歌うのを聴いてすっかり覚えてくれて、一緒に歌ってくれてとりあえず作戦成功で嬉しい限りです。

ビデオシリーズバージョン

春の歌なのでちょっと季節外れではありますが、楽しんでいただければ嬉しいです。

それでは今日はこの辺で!

ワンス・アポン・ア・タイム

むかしむかし、あるところに、「Once upon a time」という表現はそんな感じで昔話の最初に使われる英語表現です。

アルバムの3曲めに入っているこの曲。タイトルは、なにげなく言った久里子の「この曲なんか昔話の曲みたいだね。」という一声でこの名前をつけました。ちなみに僕のファーストアルバム「On my way back home」に入っているKura(くら)という曲は、共にニューヨークで活動し今は関西を中心に大活躍のドラマー、中村雄二郎と最初にそのKuraを初めて演奏し終わった時の「暗(くらっ)!」という一声で名付けました。最近、スピリチュアルな世界とか第六感とか目に見えない世界にとても興味があり(音も目に見えないですしね)こういうなにげない一言とかも、なにかのメッセージかなとか思ったりして日々生活してます(要するに変人?)。

むかしむかし、といえば最近レッスンも取ったりしてクラシックギターをよく練習していて、16世紀から近代のものまでいろんな曲を弾いています。クラシックギターを始めたきっかけも、昔の曲をちゃんと弾けるようになればその当時生きていた人々の意識とか思考に繋がれるかな?と思ったのも理由の一つです。音楽にしてもその他の芸術、建築などにしても昔の人たちの作品には進化しているはずであるはずの現代人でも作れないようなものがたくさんありますよね。きっと、今の僕らが感じられないようなことごとを感じられる感覚があったんじゃないかな?と思って少しでも過去の叡智を吸収したいなと思うわけです。

謎のステンドグラス

今住んでいるBrooklynにある家は結構古い(築百年ぐらい?)のですが、ダイニングルームに↑の写真のような謎のステンドグラスがあります。今の経済効率優先の建築では同じような建物ばかりでこんなものなかなか作らないですよね。ニューヨークの百年以上前のビルとか色々彫刻とか凝ってたりとかとても豊かな感性が感じられて好きです。

何百年か先にもし誰かがこの曲を聴いたらどう感じるのでしょうか?
皆さんもよかったら過去に未来に思いを馳せながら聴いてみてください。
ビデオシリーズバーションもどうぞ↓

ビデオシリーズ

それではまた明日!

できた!

アルバムの二曲目は「できた!」です。

動画見ていただければ説明不要ですね。新しいことに挑戦する時って色々怖いこともあるし、なかなか勇氣がいります。でもその先には今まで見ることのできなかった素敵な景色や体験が待っていますよね。子供たちを見てると本当に日々ものすごいスピードで色々なものに挑戦して習得していて刺激と勇氣をもらっています。

ちなみにこれからお子さんに自転車の乗り方教える場合は最初から補助輪なしでも良いかもしれません。うちもネットで見つけた記事を真似してやったのですが、自転車のペダルを外してとりあえず両足で自分で進んで乗るのをやらせてたらだんだんバランス取れるようになって来ます。その後慣れてきたらペダルを付けて練習するとすぐできるようになりますよ。

ちなみにタイミングよく、久里子はちょうど今朝、車の運転免許の試験に受かりました!まさに、できた!って感じですね。

↑のビデオの最初にかかる曲が「できた!」です。

YouTubeで公開しているビデオシリーズでもやりました。このビデオではクラシックギターで弾いてますがCDではエレキで弾いているバージョンです。

Gibson ES-330

今回使用したギターはかれこれ20年近く弾いているギブソンのES-330です。1971年製だと思われます。

注※以下ギタリスト向けのマニアックな情報です。

ブリッジとチューニングペグ、あとフレットの打ち替えはしてますがあとはオリジナルのままだと思います。断捨離が好きなこともあって、あまり弾かないギターは手放してしまったので今エレキはこの一本しか持ってません。

このギターは、まだボストンに住んでいて初めてニューヨークに遊びに来た際に今は無き48丁目の楽器街にあったRudy’sというお店で一目惚れしてしまい購入しました。それ以来ずーとメインギターとして使ってます。最初はホロウボディーのせいもありよくハウリングを起こすし(その防止のため音の大きい現場の時は写真のように布を詰めてます)、シングルコイルで音も硬めだしノイズも多かったり色々使いにくかったのですが長年使って今では自分の一部のようになっています。

Electro-Harmonix Hum Debugger

シングルコイルなので現場によっては盛大にハムノイズが乗ってしまうこともあり、それが悩みの種だったのでしばらくの間はノイズキャンセリングP-90にピックアップを交換していた時期もあったのですが、最近は↑の素敵なペダルを知ってピックアップをオリジナルのものに戻しました。やはり音がオリジナルの方が好みだったので。結構綺麗にノイズを取ってくれて音質の変化も少ないのでレコーディングなどでは特に重宝しています。シングルコイル使いの方々に大変オススメです。

長くなるので、とりあえず今日の所は機材話はこの辺でやめときますね。

巷はハロウィンですね。今日はあとで仮装してTrik or treat(街でキャンディーをせびる儀式)に行くみたいです。
ハッピー・ハロウィン!

ふるさと

今日娘が5歳の誕生日を迎えました。本当にすくすく元気に育っていて今では毎日幼稚園に通っています。英語もどんどんペラペラと上手になっていて、すでに発音では僕の先生です。本を読んであげるたびに訂正されて「お父さん、そこは私が言うから読まないでいいよ」といった感じです。しっかり者の可愛いお姉ちゃんです。

あやしい娘と息子

そんな日に、思い立ってブログを書くとことにしました(随分放置状態ですし)。とりあえず10日間連続で、阿部大輔&津川久里子のニューアルバム「Unite」に入っている10曲について一日一曲ずつ解説していこうと思います。

5年前、子育てが始まり僕の人生はだいぶ大きく変わりました。子供ができて近くに身内の住んでいない我々はどちらか片方が演奏に出る場合は片方が子供と過ごすという生活になりました。ニューヨークのベビーシッターを雇うのもなかなか高いですし、子供が小さいうちはなるべく近くにいてあげたいと言う氣持ちもありました。うちは夫婦でミュージシャンで、子供ができる前までは本当に毎週ギグを一緒にやっているような感じでしたので、必然的に一緒に外で演奏できる機会は激減しました。子育てに大きな喜びと充実感は感じつつも、音楽活動面ではなかなか思うように仕事も練習も外出もできず未知の子育てへの先の不安も重なり、色々なモヤモヤした氣持ちが渦巻き葛藤している感じでもありました(今でもそういう時もありますが)。

そんな中生まれたのが久里子とのデュオプロジェクトです。外で演奏できないなら家でやればいいじゃんというわけです。なかなか厳しい生活の中で機材もなんとか揃えてとったのが一枚目の「Pure Songs」です。プロジェクトのコンセプトは飾らない子供のような自然体の音楽。ミックスとマスタリングは、長年活躍する素晴らしいエンジニアの内藤克彦さんにお願いした以外は、ジャケットのデザインから全部ホームメイドです。高級なクラブで着飾って聴きにいく音楽も良いですが、家でリラックスして奏でる音楽もまた違った良さがあると思っています。

というわけで2枚めの「Another Journey」に引き続き今月リリースしたのが3枚目の「Unite」。

過去の2作は、オーバーダブ一切なしの純粋な一本のギター、一本のベースのみの音楽にこだわりましたが今回は基本的なオーガニックな要素は残しつつも歌を入れてたり、多少オーバーダブをしたりとより思いついことは制限せずに自由にやったので結果的にバラエティーに飛んだ作品になったと思います。

前置きが長くなりましたが、その新作の一曲目に入っているのが童謡の「ふるさと」です。

今年でアメリカで生活して20年目ですが、近年より故郷の日本の文化をより勉強したり考えたりするようになりました。アメリカに来る以前は自分も含めて多くの日本のミュージシャンがジャズを演奏していて、そのフィールの何かが本物と違うな?これでいいのかな?と疑問を感じていました。それは日本にいてもその問いの答えは永遠にわからないのではないかと思い、アメリカに行くしかない!と思い、その後留学をきっかけにアメリカに来て今に至るわけです。そして最初は自分に染みついている日本的なものは全部ダサいと思って(カッコつけようと思っても自然に出て来ちゃうので)、そのダサさを取り除いて、自分の憧れる”本物”みたいに弾けるようになりたかったわけです。ニューヨークに来てしばらくたって、ようやく自分がニューヨークのシーンなどで受け入れられたりして大分本場のフィールが掴めてきた感覚が出て来ました。が、それと同時に、なんか誰かの真似しちゃってる自分に氣付いてそれがなんだかあんまり喜ばしく無いというかかっこ悪い感じに思えてきたのです。そこでまた一度はあれだけ消したかった日本人らしさを表に出していってより自分らしい語り口で音でなおかつこちらのミュージシャンまたオーディエンスと共感していけるようにしたいという思いで今では日々演奏しています。

今子育てしていて童謡が流れるおもちゃとかも家に転がってて、色々な童謡を子供と歌ったりすることもあるのですが、歌詞までしっかり覚えてる自分にビックリします。そんなに自分に染みついている童謡はまさに自分のルーツだと思います。この「ふるさと」本当に素敵な曲で海外にいる今の自分の心境をとても表しているような氣がして運命を感じています。我々のバージョンを氣にいっていただければ幸いです。

とりあえず一曲目はこの辺で。また明日書きます!

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